植物の感染ストレス応答におけるオキシタティブバースト防御応答のための緊急シグナル

摘要

植物のオキシダティプバースト（OXB）に関する研究は日本で生まれ，1983年，世界に発信されている．その研究の進展動向の概要を表1にまとめた．オキシタティプバースト研究のきっかけは，レースと宿主品種との間で帝病性か抵抗性かの関係が明瞭なジャガイモ疫病菌の感染現場にあった．過敏感反応（HR）を伴う抵抗反応を誘導する非翠和性レースが偉人した宿主細胞では，直ちに原形質凝集反応が始まり，その数十分後には細胞は自殺（過敏感細胞死）し，抵抗する．同様に感染する親和性レースはその細胞応答を起こさない．Dokeは，その感染応答が分岐する反応を追求し，-O_2~-生成反応を見つけている．非親和性レースの侵入の場で．ニトロブルーテトラゾリウム（NBT）が還元され，ブルーホルマザンが局所的に沈着するのを顕鏡し　 呼吸の増加の伴うHR反応と還元反応という一見矛盾した現象から，0_2~-生成反応の手がかりを得ている．