鰹節抽出物の短期投尊臆農るラブ　の摂食塵お虞済脂肪蓄積量の検討

摘要

肥満の原因としては，代謝異常，運動不足など，様々な要因が挙げられるが，最も大きな原因は過食でありタ　 これを防ぐことは肥満の予防につながる。ヒスチジンの誘導体であるヒスタミンは，脳視床下部に存在するヒスタミンニューロンを活性化し，摂食量を低下させることが知られている。 摂取したヒスチジンは体内でヒスタミンに変化し摂食量を低下させる可能性がある。 我々はこれまでヒスチジンの経口摂取による過食の防止作用について検討し，報告してきた。ヒスチジンは一般に食される食品に含まれているアミノ酸である。ところが，タンパク質の僕給源となる代表的な食品を比較してみるとヒスチジン含量に大きな違いが認められタ　 魚介類，特に遠洋回遊魚である鰹にはヒスチジンが豊富に含まれている。 これまで，ラットの摂食量に与えるヒスチジンの影響について，鰹の凍結乾燥粉末，鰹節製造工程で得られる熱水抽出物を用いて検討してきた。 その結果，摂食抑制作用を発現するためには，飼料に含まれるヒスチジンの割合（mg／g飼料）が高まるだけでは充分でなく，アミノ酸組成のヒスチジンの割合（mg／gタンパク質）を高くする必要があると考えられた。