大豆と日本人－これまでとこれから－

摘要

私は、前回の農林水産政策研究所の講演会において、「農を中心とした地域経済の活性化と地域循環の構築」をテーマに講演を行いました（AFF2006年7月号掲載）。 その際、日本は食料自給率が低く、食料輸出国の事情に左右される不安定な状況であることから、いま一度、日本の食文化についての理解を深め、地産地消を進めるべきであるという提言をいたしました。 今回は、その続編として、日本人の食文化の中心でもある「大豆」の自給率向上のためのヒントになるよう、大豆と日本人との関わりと秘められた可能性について取り上げてみます。