2018年の市場見通しは9%増の27万台、2年連続で過去最高に、2019年は通貨安や利上げが重しに

摘要

パキスタンの2018年通年の自動車市場（PAMA加盟メーカーの現地組立車販売台数）は、前年比9%増の約27万台に拡大し、過去最高を更新する見通しとなった。2017／2018年度（2017年7月～2018年6月）のGDP 成長率が5.8%と、直近14年間で最も高い水準となるなど、堅調な経済成長を背景として、市場の拡大基調が続いている。ただ足元では、通貨安や金利上昇が急速に進hでいることが懸念事項となっており、2019年以降の市場成長の鈍化に繋がる可能性がある。2018年の自動車市場については、乗用車で9.2%増、商用車（SUV含む）で7.2%増と、両車種とも拡大する見通しである。パキスタンでは2018年に入り、通貨パキスタンルピーが急落。年初から10月までに対米ドルで2割下落するという急激な通貨安が発生し、自動車市場では車両販売価格の上昇として影響が出た。