合繊原料、アジア市況斑模様～CPL上昇基調もANは下落傾向－ポリエステルは足元堅調／PTA新増設でバランス変化か－

摘要

合繊原料のアジア市況は、製品ごとに明暗が分かれ始めている。ポリエステル原料のPX（パラキシレン）、PTA（高純度テレフタル酸）、MEG（モノエチレングリコール）は概ね堅調に推移。ナイロン原料のCPL（カプロラクタム）は2014年夏から下落が続いていたが、2015年2月以降は反発して上昇局面を迎えた。一方、アクリル繊維原料のAN（アクリロニトリル）は2014年に比較的高値を維持し続けていたものの、年明け以降は一転して下落局面となっている。