表面汚染の影響を受けない高精度鋼中微量酸素分析法の開発

摘要

新しい前処理装置の開発により、従来手法でほ達成できなかった試料表面に存在する汚染め完全除去に初めて成功した。 これにより、表面汚染の影響を受けない高精度な鋼中微量酸素分析が可能となった。 本法を生産現場での管理分析に適用するため、一連の前処理動作を自動運転可能な装置（Fig4）を作製し、当社水島製鉄所製鋼工場に設置した。 本法は鋼中の酸素分析のみならず、炭素などの試料表面汚染が問題となる他の元素分析にも有用である。 さらに分析対象も鉄鋼以外に銅などの非鉄金属の元素分析への展開が可能で、今後め材料開発への貢献が期待できる。