企業価値向上に向けたERMを起点に内部統制基盤の強化の方向性を見定める

摘要

日本版SOX法が施行され、内部統制報告制度の初年度が始まった。監査人を対象としたあるアンケート調査によれば、制度間始までに十分な対応ができず、初年度は「重要な欠陥が残る可能性が高い」と考えられる企業が、新興市場では4社中1社にのばっているという。 その結果からは、新興市場を中心として、対応に苦労している企業が多いことがうかがえる。 そうした状況を踏まえてトーマツの丸山満彦氏は「現在は、初年度の対応に追われている企業も多いと思いますが、先行する米国の例を見ても内部統制報告制度導入後の経営課題を、今から見据えておくことが肝要です」と語る。