CP更に下落、1月300ドルも世界的な景気減速による原油値下りに連動、サウジは値下げ需要増期待北海BPは12月のFOBを先行し300ドル以下に

摘要

サウジアラムコ社はLPGの12月度のCPを「プロパン」は前月比▲150ドルの340ドルに、「ブタン」は▲155ドルの335ドルに引下げ、今年最高値の7月度のP905ドル、B950ドルから5ヵ月連続の値下げ（12月のCPは7月対比で、Pは▲565ドル、Bは▲615ドル）を断行したが、LPG輸入元売筋は①12月に入ってからの世界のLPG需給バランスが依然として「供給過剰」気味に推移していること②原油の先物市況が引続き弱含みで推移し、明年1月のAL原油（アラビアンライト）は40ドル見当、展開によっては40ドルを若干割込む恐れもあること③カタールのLPG増産開始を前にBP（北海油田LPG）やソナトラック（アルジエリア）がアジア方面へ引続きLPGを売り捌こうと考えていること―などの事情から、明年1月のサウジのCPは12月の水準よりももう一段値下りし、プロパン、ブタン共に「t300ドル」、場合によってはそのボーダーラインと日される水準を更に若干割込むことも想定できると観測、今後の展開に重大な関心を寄せている。