早期にrituximabな使用した難治性血栓性血小板減少性紫斑病の1例

摘要

58歳，男性.主訴：血尿.既往歴：58歳-2型糖尿病，家族歴：特記すべき事項なし.2015年10月X日頃から血尿が出現し， X+2日に近医を受診したところ，著明な血小板 減少が認められたため，X+3日に当院救急外来 へ紹介された.採血所見上，血小板数4,000/mulと著明低値に加え，LDH高値（2,577 IU/l)，間 接ピリルビン上昇，腎障害を認め，血栓性血小 板減少性紫斑病（thrombotic thrombocytopenic purpura ： TTP)の疑いにて即日入院となった. 入院時身体所見：PS (performance status)1， JCS (Japan Coma Scale) 0.体温37.0°C.脈拍 114/分，整.血圧116/84 mmHg. SpO2 99% (室内気）.眼瞼結膜貧血なし，眼球結膜黄疸な し，舌乾燥なし，扁桃発赤腫大なし.頸部リン パ節腫脹なし.胸部ラ音聴取せず，心雑音聴取 せず.腹部平坦軟，上腹部で軽度圧痛あり，反 跳痛なし，腸音亢進減弱なし，肝脾腎触知せず.下肢浮腫なし.