ア卜ルバス夕チン，ェチドロネ一卜，併用療法による大動脈プラーク退縮効果の検討

摘要

スタチン系高脂血症薬は高LDLコレステロ一 ル血症治療薬として広く認知?使用されており， 血中LDLコレステロールを低下させるのみなら ず，その他の多面的作用（pleiotropic effect)が 報告されている.その中の重要な作用の1つに 血管内プラークの退縮作用がある.これまでに， 冠動脈，頸動脈，胸部大動脈などのプラーク退 縮効果が報告されており3-6),これらが最終的に スタチンによる心血管ィベントの発症率の抑制 に影響していると考えられている.しかし，な ぜか腹部大動脈のプラークに対しては退縮効果 の報告がなく，報告されているのは効果を認め なかったという内容のみである.