骨租鬆症のスクリーニング　診断のための実際

摘要

骨検診·人間ドックなどにおけるスクリーニング検査はいまだ適切に行われているとはいいがたい.骨粗鬆症診断のための実際を記載した.問診により続発性骨粗鬆症の除外と危険因子を同定する.診察にて腰背痛の原因疾患を検索する.胸·腰椎の×線像から骨粗鬆化と骨折の有無の判定,さらに他の整形外科的疾患の鑑別をする.血中Ca, Pの測定から,続発性骨粗鬆症の除外を行う.骨塩定量法は,原則として腰椎骨密度とする.血液および尿中の骨代謝マーカーは診断の補助に用いる.適切な骨粗鬆症検診のさらなる普及が強く望まれる.