がh薬物療法のマネジメントと副作用対策

摘要

現在，多くの抗癌剤および分子標的薬剤などが使用 されるようになり，各臓器別においても複雑多岐にわ たっているのが現状である.以前ならば「俺流，治 療」が許される時代もあったが，国際的な主要ガイドラインとして，NCCN (National Comprehensive Cancer Network)ガイドライン，米国臨床腫瘍学会 (American Society of Clinical Oncology ： ASCO)ガ ィドライン，欧州臨床腫瘍学会（European Society for Medical Oncology ： ESMO)ガイドラインなどか ら，各臓器別にEBM (evidence based medicine)に 基づいた治療方法，さらには副作用のマネジメントに ついても報告されている.本邦においても，日本癌治 療学会より各種癌における治療ガイドラインが示され ており，欧米人とは副作用も異なるため本邦独自のガィドラインが緻密に作成されている.