経皮内視鏡的胃療造設後の胃結腸皮膚橿に対して胃内視鏡下クリッピング術を行い，保存的に改善した1例

摘要

経皮内視鏡的胃瘻造設（以下，PEG）後の胃瘻カテーテル交換後に胃結腸皮膚瘻が認められた稀な症例を経験した．PEGの施行および交換時の注意すべき合併症の1つと考えられたので報告する．患者：92歳，男性主訴：水様性下痢および胃瘻カテーテル周囲の便汁の漏れ既往歴：脳梗塞，心房細動現病歴：2005年8月に脳梗塞で当院の神経内科に入院した．同年10月に経口摂取の困難で当科を紹介され，PEG（pull法）を造設した．造設後の創感染はなく，25日目に転院した．