他臓器浸潤をきたした胃内分泌細胞癌の1例

摘要

胃内分泌細胞癌は稀な疾患であり，腺病と比較して予後不良である．今回筆者らは壁外性に発育し，胆嚢，横行結腸に浸潤した胃内分泌癌の1例を経験したので報告する．2001年12月に右季肋部痛が出現し，近医を受診した．腹部CTで肝下面に腫瘍を認め，2002年1月に当科を紹介され，入院した．右季肋部に手拳大，弾性硬の腫瘤を触知した．圧痛は認めなかった．