モモ園における養水分動態

摘要

果樹栽培では、高品質果実の生産はもちろhのこと、近年は環境負荷を軽減した肥培管理技術の確立が求められており、土壌肥料の衝からは施肥養分の溶脱による地下水汚染が問題となっている。 果樹園の実態を把擁し、有効な対策を講じるためには蕃水分の動態を把捉する必要があるが、果樹は根城が広くて探く、また地表面管理にも様々な方法があるのでそれは極めて複椎なものと考えられる。 そこで、モモ「ゆうぞら」成木園（6×5m植栽）に、ペレニアルライダラスの全面草生で管理した草生区、年数回申耕した清耕区、毎年11月に細断した稲わらを全面に敷いたマルチ区の3区を設定し、蒸発散量、深さ1mまでの土壌養水分の動態、樹体の生育等を調査した。ここでは、その結果を紹介しながら養分溶脱を最小限に抑制しっつ、高品質果菜を長期にわたり安定生産できる地表面管理法について考えてみたい。