露地野菜栽培でのIPMへの取り組み

摘要

埼玉県本庄普及センターにおける地域ぐるみの減農薬野菜栽培への取り組み。 IPMとはIntegrated Pest Managementの略で、「総合的有害生物管理」と訳している。 害虫のみを対象にする場合は、「総合的害虫管理」と訳す場合もある。IPMは、「あらゆる適切な技術を相互に矛盾しない形で使用し、経済的被害を生じるレベル以下に害虫個体群を減少させ、かつ低いレベルに維持するための害虫個体群管理のシステム」である。 具体的には、表1に示すように、三つの分野からなる。 すなわち、①病害虫および雑草を予防するシステム、②観察し意志決定を行うシステム、③直接的な防除法の実施である。