改良レベリング仕立てによるパラ切り花の増収技術

摘要

10年ほど前からバラ切り花では家庭用の短茎切り花の消費が増加してきた。 それに伴い、50Cmあるいは60cm長の切り花の採花を繰り返す一定長収穫法や、水平に折り曲げた枝から採花枝を生じさせるレベリング仕立て（水平折り曲げ整枝法）など、新しい仕立て法が開発されてきた。 レベリング仕立てでは、宙を栽培床の片側に寄せて定植し、株を寄せた側に同化専用枝を1～2本形成する。 次に発生した1～2本のシュートを同化専用枝とは反対側へ向けて水平に祈り曲げ、水平部分を採花母枝としてそこから萌芽した芽を生育させて採花枝とする仕立て方法である（図1）。 他の仕立て方法よりも30％の収量増加が見込まれるとの報告があり、収量増加を目指す生産者にとっては非常に有効な仕立て方法であると思われる。