加工.業務用キャベツの生産性を高める栽培密度の解明

摘要

加工.業務用のキャベツお、家庭用に比べ単価は安いものの全生産量の半分以上の需要がある。低コスト化のため省力化による生産規模の拡大、収量増が不可欠で、また2お以上/個の大玉(家庭用は1.3お)が求められる。加工.業務用向けのキヤべッ栽培は、省力化のため一斉収穫(通常は収穫適期のものを選択して収穫するが、省力化のため収穫期になればすべてのものを収穫する方式、写真1)が必須で、大玉(2お以上/個)かつ多収(8t以上10a)が目標となる。しかし、比較的温暖な期間に生育する秋どり栽培は、球の肥大が早いため、ー，斉収穫できる適期が短いことから作業が一時期に集中する。このことは、規模拡大の妨げとなるだけでなく、減収にもつながっていた(収穫時期が早すぎると葉の詰まりが悪くなり、遅れると裂球(写真2)の発生により品質が低下し、いずれも減収する)。