EOD反応を利用した 花きの省エネルギー效率的生産技術

摘要

近年、原油価格高騰などによる生産コストの上昇により、国内花き生産は厳しい情勢にある。さらに、アジア諸国をはじめとする海外の大産地から切り花輸入の急増もあり、現況を打開するためには、新たな技術開発による生産技術の改善が急務となつている。このような情勢の下、(独)農研機構花き研究所では「新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業(H19-21)ごにおいて、和歌山県農業試験場、鳥取県農林総合研究所園芸試験場およびパナソ二ック電工(株)(現：パナソ二ック(株)ェコソリューションズ社)と連携して、スプレーギク、トルコギキヨウを中心に、温度.光に対する環境応答反応の理解に基づいた冬季生産におけるエネルギー投入量(燃料使用量)の削減を可能とする明期終了後の短時間遠赤色光照射(EOD-FR)処理ならびに短時間昇温処理(E〇D-Heating)を活用した省エネルギ！'型効率的生産技術の開発(図1)に取り組hだ。ここでは、その成果の概要について紹介したい。