新しい活路へ向けたサービス業型

摘要

大分市の二宮伊作氏は、1978年にカンキッ経営の傍らハウス栽培のオオバ（圭ヲソの葉）を30a始めた。 この頃は個人の「二冨廣場」という名称で経営していたが、栽培技術は仲間との共同研究で体系化されている。 オオバの市場単価は高く収益も上昇傾向であったため、栽培面積も増やしていった。 三宮農場では栽培面積の増加に伴って、特に収穫作業では主婦パートを大量に投入して市場に対応していた。カンキッ経営でも経験した労務管理であるが、カンキッの収穫は年にl回、オオバは周年栽培に合わせて毎日発生する課題であった。 一方、パートから見れば、生活上の保障が欲しい。 そhな理由等から、二宮氏は社会保険、厚生年金等に加入し、1990年には有限会社ハーブガーデンを設立し、代表取締役に就いた。 会社の主な事業は、農産物の生産、加工、販売に関する作業や農作業の請負、農地、山林の受託管理、農林経営のコンサルティング等のサービス業であり、一一面農場からサービス業が準．止した。