天敵糸状菌を利用した施設果菜類の生物的防除

摘要

近年、食科への安全、安心などのニーズや環境問題への関心が高まり、化学農薬による病害虫防除はできるだけ少なくすることが望まれている。 今回の試験では、化学農薬の使用を削減するため、天敵微生物資材（ボーベリア、バシアーナ菌、パーティシリウム、レカニ菌、ペキロマイセスいフモソロセウス菌の3製剤）を施設果菜類害虫の防除に活用し、その防除効果を検討した。 また、栽培農家では殺菌剤を使用するため、天敵糸状菌の防除効果が低下することが懸念されることから、殺菌剤の散布や混用の影響を評価し、生産農家で使える防除技術の観み立てを検討した。