需要の減退と販売価格低迷への対策とは

摘要

野菜や果実の安定供給を図るため、生鮮用の野菜、果実の生産流通の対策を実施してきたところであるが、最近、最も重要と位置づけられる課題は、加工、業務用需要への対応である。食の多様化、ライフスタイルの変化から、野菜、果実の全需要のうち加工、業務用の需要は、過半程度を占めてきており、今後も増加するものと見込まれているからである。一方、最近の輸入加工製品にかかわる健康被害事案の発生等により消費者にあっては、国産の野菜、果実を活用した加工製品等へのニーズが高まっている。