イチゴ、大和野菜の生産振興と新品種育成に取り組む

摘要

奈良県ではイチゴの高設栽培が全体の1割程度と普及していない。高設栽培は水を多く必要とし、水が豊富でないことが1つの原因である。掛け流し式の栽培では6割以上は流れ出ることになり、栽培期間が9月から翌年の5月頃までと長いイチゴでは特に大量の水が必要となる。　そこで、ピートベンチを用いた簡易な循環型システムの開発に取り組hでいる。この方法では、地下水の水質が悪い場合があるので、雨水利用と地下水利用の違いはあるのかを調査している。また、循環型システムにすると水の節約だけでなく肥料の節約にもなり、より低コスト化され、県内のイチゴ栽培面積と生産量の維持拡大を図ることが期待できる。