果樹の病害虫防除の方向性

摘要

わが国の果樹栽培では、樹種または晶嘩ことに年間の防除体系がほとhど確定していると一言える。 生産現場ではこの株蒸に準拠して防除効率に憬れた農薬を慣行的に散布してきた。 しかし近年、環境問題や安全性に対する礼金の意識が高まるにつれ、農薬に依存したこれまでの防除法を見直し、環境への負荷を低減する方向で病害虫臨政を実施すべきとする如きがさらに強まってきた。 果樹の病原菌や加害虫の多くは、それらの生活史を固体上で経過するため、休眠期を含めた防除回数は他の作物より多く、化学合成薬剤の防除効果を無視するわけにはいかない。 ただ、ベンゾイミダゾ－ル系薬剤に対する耐性菌の発現、合成ビレスロイド剤の普及に伴うリサージュンス（諺導多発生）現象、有機リン剤等に対する抵抗性の増大等、いずれも薬剤の連用によって引き起こされた問題があり、薬割の使い方の警鐘としなければならをい。