新品種「ミルキークイーン」

摘要

「ミルキークイーン」はメチルニトロソウレア　 （MNU）という化学薬品を用いて、コシヒカリに人為的に突然変異を生じさせ、低アミロースの変異体を選び出して育成した品種である。 育成の主なねらいは、コシヒカリを上回る食味の品種を作るということであった。 「ミルキークイーン」の主な栽培特性を下表に示すが、稲体はコシヒカリとほぼ同じとお考えいただきたい。 コシヒカリの栽培特性については多くの県で栽培指針があり、稲作をされている方の多くが栽培経験をお持ちと察するので、詳細は省略する。 要は長梓で倒伏しやすく、いもち病に弱いなど栽培上の注意点もコシヒカリと同等で、圃場ではほとhどコシヒカリと区別できない　 （写真1）。