エリンギの生産技術

摘要

エリンギはヒラタケ科ヒラタケ属のキノコであり、原生地（ヨーロッパ、中央アジア）ではセリ科植物の板に寄生して生活する種として知られている。 日本へは平成5年に愛知県林業センターの澤氏によって台湾から導入され、現行のビン栽培が確立された。 同じ頃、いくつかの研究機関や民間企業によって品種の開発と技術改良が取り組まれ、その後栽培が全国に広がっていった。しつかりとした食感と癖のない食味、様々な料理に適用できる用途の広さから消費者の人気を集めている。また、エリンギは食物繊維、ビタミン81、ビタミンDを多く含むキノコである。 さらに、機能性糖類であるトレハロースやβグルカンを多く含み（図1）、健康改善に対する効果が期待されている。