20世紀の中頃に活躍した女流はヴァイオリン奏者カミラ·ウイックスとブルーノ·ワルターによるベートー·ェン：ヴァイオリン協奏曲

摘要

1953年2月15日ニューヨークのカーネギー·ホールでのライヴ録音がCDで登場した。この手の録音は聴いてみるまで不安があるが今回は大アタリだった。 これに反して本年2月号の本欄に書いたジョコンダ·デヴィートのベートーヴェンは大ハズレだった。 カミラ·ウィックスの名はアメリカCAPITOL盤のシベリウス：ヴァイオリン協奏曲で知られている。 シクステン·エールリンク（1918-2005）指揮，ストックホルム放送交響楽団との録音（アメリカCAPITOLP8175）である。 ウィックスの録音は他にもあるが一般に知られているのはこのシベリウスだけである。 CDは「ヴァイオリンの巨匠たち--女性篇」（東芝EMICE25-5876／85）で発売されたことがある。女流ヴァイオリニストの好きな私はウィックスのディスコグラフィにあるクラウス·エッゲ（1906-1979）のヴァイオリン協奏曲（ノルウェーPHILIPS 839 238 DSY-LP）とフアルテイン·ヴァーレン（1897-1952）のヴァイオリン協奏曲作品37（ノルウェーHMV DB11908／9－SP）を所有している。 　 いずれもオイヴィン·フィエルドスタッド（1903－1983）指揮オスロ·フィルとの共演である。 この二人の作曲家はいずれもノルウェーの人である。