読者の皆さまへのお願い

摘要

ご存じかも知れませhが，わが国での出版物は一部の例外を除いて，卸売りである出版取次会社の手を経て書店に配本される「委託販売」の形をとっています。委託である以上，売れなかったものは最終的に出版社へ返品されます。 一般に単行本の場合は，この返品は出版社で一時在庫の形をとり，注文があり次第，再度取次会社を通して販売されます。しかし雑誌の場合，返品処理は帳簿上だけで，実際にはすべて廃棄処分されています。 その率はここ10年間くらいの間に増えつづけ，いまや全雑誌の平均返品率は40％を超えるといわれています。 要するに，書店に配られる雑誌のうち4割は捨てられているわけです。まことに"もったいない"詣です。