住友化学、4－12月期は営業益7割増～各利益段階で過去最高達成

摘要

住友化学の2015年4－12月期営業利益は、円安と石化事業の堅調な交易条件を背景として、前年同期比67.5％増の1，195億円となった。一方、売上高では、ナフサ安に伴う市況の下落など売価差1，100億円、数量減1，123億円がマイナスに作用したのに対して、邦貨換算差771億円がプラスに作用し、差し引き1，452億円の減収となり、前年比8．4％減の1兆5，778億円だった。また、経常利益は持分法投資利益が貢献したものの、為替差損の影響により1，437億円と45．6％増に留まり、親会社株主に帰属する四半期純利益（当期純利益）は79．1％増の846億円となった。9カ月累計（4－12月期）の数値としては、各利益段階で過去最高を達成。自己資本利益率（ROE）も前年比3、6ポイント増の10．4％と10％を超え、海外売上高は前年比2．4ポイント増の62．0％となった。