原油·ナフサ、WTl＄40レベル／ナフサ需要は堅調～石化協会見

摘要

石油化学工業協会の松本佳久副会長（出光興産副社長）は11月19日、定例記者会見で原油·ナフサの最近の動向や今後の見通しについて言及した。原油は供給が需要を上回る状況が続いているが、新興国を中心とする需要の伸びに支えられて余剰幅は徐々に縮小すると見込まれており、2016年における世界の原油需要は2015年よりも多い9，572万バレルになると予想している（2015年の世界需要は9，420万バレルの予想）。一方、生産面においては米国でのシエール生産鈍化が予想されているが、2016年春に制裁解除が見込まれるイランや、インフラ整備が続くイラク、その他産油国でも増産が見通されており、来年も引き続き供給過多が続くと予想される。