ダイセル、札場社長に聞く／新中計の戦略～機能化学品を海外に展開－セルロースの生産体制を最適化～たばこフィルター向けにシフト－

摘要

ダイセルは、2014年度から長期ビジョン達成に向けた「3D Step－up Plan」の2ndステップとなる新中期経営計画「3D－Ⅱ」（～2016年度）を始動させた。セルロース部門では、たばこフィルターの需要拡大に対応するため、アセテート·トウの供給能力をアップさせるとともに、原料酢酸セルロースの生産体制を最適化する。また、有機合成部門では、機能化学品の海外展開を強化する一方、酢酸のコスト構造を見直す。さらに、大型化学プラントで適用例がない、蒸留プロセスの省エネルギー技術（Petlyuk、VRC）の実用化にめどを付け、今後、大竹工場を中心に順次展開していくほか、北米第2のインフレータ生産拠点を早期に立ち上げる方針だ。3D－Ⅱの戦略について札場操社長に聞いた。