物質·材料研究機構、無数のナノ細孔を持つフラーレン結晶開発

摘要

独立行政法人物質·材料研究機構（NIMS）は、無数のナノ細孔を持つフラーレン結晶を開発した。フラーレンは、グラフェン、カーボンナノチューブなどと並び、電子材料から医療材料まで幅広い応用が期待されているが、高い性能を出すために高表面積化などの構造を精密に制御する必要がある。フラーレン結晶中にナノスケールの細孔を開ける研究はなく、表面積も1g当たり高々数平方メートル程度にすぎなかった。n型半導体であるフラーレン結晶の露出する表面積を大きくすると、p型半導体物質との有効な接触を通して高効率の太陽電池を開発できる可能性がある。