TLR4/MD-2によるリポ多糖認識機構と 活性化プラッ卜ホーム

摘要

Toll-like receptor 4(TLR4)はリポ多糖(lipo-polysaccharide ： LPS)の受容体のひとつであり， 細胞外領域にロイシンリツチリピート（LRR)をも ち，MD-2と協調して細胞外にあるLPSを認識す ることが知られている.TLR4は，現在ではおよ そ10種類知られているToll様受容体のなかでも 最初に報告された哺乳類ホモログであり，TLR4 は単独ではなく ，分泌蛋白質MD-2と複合体を形 成し，協調してLPSを認識する.LPS刺激を受け た自然免疫担当細胞，マクロファージゃ樹状細胞 などはTLR4/MD-2を介して，炎症性サイトカイ ンの産生，共刺激分子の発現上昇，抗原提示によ る獲得免疫誘導，インターフヱロン（IFN)産生誘 導などさまざまな生体防御反応を示すことが知ら れている.