自動車向けソリューション特集：自由度の大きさと高機能で、浸透進むパソコン計測と制御

摘要

パソコンを主体とした電子計測と制御システムの採用が増えている。 アンチロックブレーキシステムやエアーバックの展開テスト、エレクトロニック制御モジュールやオーディオシステムのテスト、振動や騒音などのデータロギングなどがその一例だ。 こうした場合、従来であればベンチトップタイプの計測器を細み合わせ、それらをGPIBインタフェースで結んでシステム化するのが一般的だった。 もちろん、こうしたスタイルが無くなったわけではない。 研究開発の現場等においては単体の電子計測器を使った計測が必要とされる場面は多い。しかしながら、最近では、特に年産ライン等において、個別の計測器を組み合わせではなく、パソコンとA/DやD/Aなどのボードを主体とした計測·制御システムが選択されることが多くなっている。 これらは、パソコンを主体とすることから、PC計測と称されることが多いが、制御分野でのプログラマブルコントローラと混同する恐れがあるため、ここではパソコン計測と呼ぶ。