平均値電流制御方式力率改善用IC活用技術：スイッチング電源の低消費電力化を可能にしたCMOSプロセスによる力率改善用IC FA5502P/Mの概要、設計上のポイント特性を解説

摘要

現在、産業機器のみならず民生機器においても、パワーエレクトロニクス技術が利用されており、小型·軽量および高効率を実現するためにスイッチング電源が使用されている。 スイッチング電源の整流回路には一般的にコンデンサインプット方式が広く用いられているが、この方式では交流入力電圧の波高値付近だけで入力平滑用コンデンサに電流が流れるため、大量の高調波電流成分を発生させる。 この高調波電流成分の増加は、電力系統のラインインピーダンスにより電圧ひずみを引き起こし、一部の電子機器などにおいては誤動作などの障害を招いている。