米アポジー·テクノロジー社のDDX技術を採用した出力効率に優れたD級アンプチップセットを紹介する

摘要

オーディオ機器のデジタル化、多チャンネル化、小型·薄型化、そして、低価格化がすすんでいる。こうした市場からの要求に対して、確実に、そして、急速に技術革新を遂げ回答を提供しているのがD級アンプ技術である。 D 級アンプ自体の考え方は決して新しいものではない。 しかし、D級アンプの特質を活かせる最適なアプリケーションが存在しなかったこと、集積回路化の困難性とそれに伴う高価格などの理由により普及が進まなかった。 こうした状況が長く続いたが、近年、DVDシアター·システムを中心とする多チャンネル·高出力アプリケーション、PDP/液晶TVを中心とする低消費電力·薄型アプリケーションの登場により、D級アンプの採用が相次いでいる。この流れに拍車を掛けているのが、各種D級アンプシステムの登場と半導体プロセス技術の進展である。