SCATによるスイッチング電源のシミュレーション技術 - 第6回 やや特殊な制御例集

摘要

SCATを使用する上で、やはりむずかしいのは、制御方法である。 そこで、特殊な制御例として、ヒステリシス制御、スロープ補償付きの電流モ－ドPWM制御、擬似共振コンパータ、テスラコンバータ、ハイブリッドパラレルPFCコンパータ、間欠発振のヒステリシス制御を取り上げた。 ここでは、浮遊容量、漏れインタグタンス、配線抵抗などはなるべく省略し、高速で解析できるよう心がけでいるが、それでもほぼ十分な結果か得られる。 これらは、厳密性よりも制御方法に重点が置かれでいるので、なるべくデフォルト値や、切りの良い値を用いてもいる。 したがって回路定数については必ずしも現実的な訳ではないので、ユーザー自身で自由に値を変更して頂きたい。 また、回路の厳密性についでもPCのスピードに応じて、部品を順次追加して頂きたい。 要するに、上記回路のスイッチと変調器以外の部分は自由に変更し、制御回路例のつもりでこれらを利用して頂ければ幸いである。