工期短縮，低コストの立体交差化工法を提案

摘要

急速施工法で立体交差化を完成する新しい橋梁架設工法を提案している。 新工法名は「引寄せ架設工法」とし，これまで当社がロアリング架設工法などで培ったジャッキコントロール技術を立体交差橋の架設に応用した。図-1のように交差点部両側で製作したPC橋桁を引き寄せて一体化する工法である。この引寄せ架設には，作動速度の速い引寄せジャッキを使用することで，押出し架設工法と同様の高い安全性を確保しながら，一夜間での交差点部架設を可能としている。 提案する引寄せ架設工法は，現場工期を従来工法に対して5割以下となる大幅短縮を可能としたものである。 さらに，架設桁などの大型機材も必要としないため，従来工法に比較してトータルコストを2割縮減している。 また，交差部支問の拡大に対しては，大偏心PCケーブルを架設時に配置することによって，支問60mを超える立体交差化への対応も可能である。