平成14年の伸銅業における安全活動と成績

摘要

平成14年の伸鋼業における休業災害は、死亡災害1件を含む34件と残念乍ら前年に比較し4件増となった。 また、不休災害発生件数も前年に比較し22件増の120件となったため、休業並びに不休災害全体でほ26件増の154件と前年より悪化した成績となった。 これら災害発生状況を見ると、機械設備によるはさまれ·巻きこまれ等の災害が全体の5割近くを占めている。 また、最近数年間の傾向と同じく本人が目的とする操作·動作そのものを行う時にほとんど発生しており、ビューマンエラ伽が原因とをってのトラブルが大部分を占めている。 最近の我が国の安全衛生管理を見ると、労働災害が多発した時代を経験し、災害防止のためのノウハウを蓄積したベテラン担当者の退職等に伴い、その安全衛生に係る知識や労働災害防止のノウハウがうまく終承されず事業所の安全衛生水準が低下し、災害発生につをがるのでほと言う事が危供されている。 また、これまで無災害であった職場でも、「災害の危険性がをい安全な職場」であることを必ずしも意味するものではなく、労働災害の危険性が内在していることから、この潜在的危険性を下げるための努力が求められている。 伸銅業においても更に安全成績の向上を図るためには、これらヒエーマンエラ匝に関連する危険箇所の洗い出し、評価、改善対策の再構築を行うと共に、属人的ミスの誘発要因をなくすために従来から災害撲滅の重点方針として取り上げ実施してきた「ヒヤリハット活動」、「KYTの実践」といった従業員の安全意識向上を目指した各種活動を業界一体とをった一層の推進並びに定着を目指すとともに、個人的能力に左右されることが少ない新しい視点に立った安全衛生管理が求められている。