国内需要動向について（13年5/6月）

摘要

伸銅品の需要は内外需とも一山層低迷の度合いを深めている。13年5月生産の前年同月比は13.6％減、きらに6月速報では16.4％減と減少巾を拡大しながら5ヶ月の前年割れが続く。 ちなみに6月の速報量84,930トンは6月の水準としては昭和61率（83,309t）以来の15年振りの低水準となった。6月速報を品種別に見ると、相変わらず条製品の大幅な減少が続く。 稼働日の少ない5月よりは多少上回った条品種が多かったが、前年比減少巾は逆に拡大する傾向である。 銅条、黄銅条は前年比20-30％の減少、内需より輸出の減少巾が大きい。 青銅板条と洋白その他板条は40-50％減と落ち込みを大きくしている。 また5月を更に下回ったのか銅管、銅棒、黄銅棒などで、銅管はエアコン販売増にも関わらず前年割れ傾向が続き、6月としては記録的冷夏であった5年以来の低水準に留まっている。銅棒と黄銅棒はついに二桁減少に拡大した。 前年比プラスは銅板、黄銅板、黄銅管、黄銅線の4品種のみ。