宇部興産、3月期は136億円の連結最終赤字～減損会計の適用で

摘要

宇部興産の2004年3月期連結決算は、136億円の最終赤字となった。 固定資産の減損会計を前倒し導入し、特別損失が膨らんだのが主因。 回収見通しが簿価を大きく下回ると判断した化学プラントやゴルフ場の評価額を総額175億円切り下げた。本業も米アルミホイール工場の労働争議で生産性が大幅に悪化したほか、化学品·樹脂の原料費が高騰した影響で、営業利益は前々期比16.6％減の220億円だった。最終赤字を理由に当初予定していた3円配を見送るが、今期は黒字を見込み復配する方針。 （数字の詳細は巻末の表を参照）