三菱化学、C4事業のアジア展開強化～最大需要地で生産体制整備－寧波のPTMG新設備完成／中国石化と1，4－BG協業も視野－

摘要

三菱化学は、「集中事業」と位置付けるC4ケミカル事業のアジア展開を着実に進める構えだ。中国·浙江省寧波では6月末、スパンデックス（ポリウレタン弾性繊維）に使われるPTMG（ポリテトラメテレンエーテルグリコール）の生産設備が完成。今秋から商業運転を開始する。現地でのPTMG2期計画も検討中で、原料1，4－ブタンジオール（BG）／THF（テトラヒドロフラン）については中国石油化工（シノペック）との共同投資も視野に入れる。2010年以降、これらC4系誘導品の需要は不況前のニケタ成長ペースを取り戻すことが確実視されている。同社は景気回復後を見据え、中国を中心とする需要地·アジアでの生産体制を強化する。