乙姫様の玉手箱のひみつ

摘要

魚には動物にはないウロコがあります．生命の革といわれる海や河に住む多くの魚のウロコの半分は皮わ成分であるコラーゲンで，残りの半分は骨の成分であるハイドロキシアパタイトからできています．乙姫様の玉手箱には竜宮城のタイやヒラメのウロコから採れるコラーゲンとアパタイトが入っていたと思われます．それは次のように考えることができるでしょう．さて，子供たちにイジメにあっていたカメを助け，そのお礼に竜宮城につれて行ってもらった浦島太郎は乙姫様の歓待をうけ，そのうち故郷に帰りたくなり，開けてはならないという玉手箱をお土産にもらいました．しかし，竜宮城の3年間は現実の世界では30年もたっていて，周りに知る人もなく太郎は寂しくなって，玉手箱の1つを開けたとたん，いっぺんに年を取り（いわゆる浦島効果），白髪のおじいさんになってしまいました．