同期生産でムりなく,ムダなく,品貭指向のモノづくりNPW（日産生産方式）道入からYPW（ヨロズ生産方式）進化活動まで

摘要

自動車産業を取り巻く最大の課題は承知のとおりであるが，環境問題·エネルギー問題·安全問題といった地球規模の大きな課題を抱えている。 中でも環境保全への対応は自動車各社とも代替エネルギー利用技術の開発，車両の軽量化など総力をあげて取り組んでいる。 こうした開発は膨大な資金を必要とするので，各企業共に持てる資源を集中的に投資したり，従来の企業の枠組みを越えた協力関係構築を図ったりして開発と投資のバランスを取ろうと必死である。 一方で，強力な原低活動を進めることで必要な原資を生み出し，生き残りを図る企業運営も平行して積極的に進めている。 こうしたビジネス環境の中で自動車部品のサプライヤー各社は「選別の時代の中で，納入客先以上の原低を進めなければ企業の存続すら危うくなる」との危機感を持って原低活動を進めている。 ここではサスペンションメーカーの開発～生産技術の視点から，企業基盤となる「モノづくり技術」に焦点を当てて解説致したい。