エネルギーの計測としての流量計：セミクランプオン方式によるスチーム流量の測定－TS-701型超音波スチーム流量計

摘要

スチームは冷暖房から工業機械用動力源とあらゆる事業分野において利用されており、省エネルギ法の施行以降スチームも管理基準の設定が義務化されその判断材料としてスチームの流量計測も重要な要素の一つとなっている。 スチームの流量計測には様々な種類がある。 その中で超音波スチーム流量計はレンジアビリティーが広い、機械的稼動部が無く経年変化が無い、圧力損失が無い等の特長があり、特に、圧力損失が無い点においては省エネルギーにおいては理想の計測器である。 しかし、超音波に限らずスチーム流量計はセンサ部を管内部に直接挿入する必要があり、スチームの様な高温、高圧、多湿の条件下ではセンサ部に掛かる負荷が大きく故障等の原因となっていた。 また、メンテナンス時には配管内のスチームを止め減圧してからの作業が必要であり、メンテナンスコスト、作業時のスチーム停止による障害等、ユーザーに掛かる負担も大きかった。 そこで今回はセンサを直接スチームに接触させること無く測定できる方式（セミクランプオン方式）を採用し、センサの耐久性、信頼性、及びメンテナンス性を向上させた超音波スチームセンサ"TS-701"の紹介をする（写真1）。