エネルギー経済の動き

摘要

石油·ガス　日揮が米石油大手シェブロンからカナダでLNG設備の建設を受注したことが13日，明らかになった。給事業費1兆円に達するカナダ初の大型LNG事業で，2018年にも日本などに輸出する。カナダは将来的に世界屈指のLNG輸出国となる見通し。日揮などによってLNG設備の建設が順調に進めばアジアのガス相場安定に寄与しそうだ。天然ガスを海上輸送するために冷却して液化する大型設備で，日本企業の北米での資源プラント受注では過去最大案件となる。北米では割安なシュールガスの生産が増えLNGの輸出計画が相次ぐ。米政府は輸出拡大に伴う国内ガス相場の上昇を懸念する声に配慮，一部計画を承認するにとどまる。一方，カナダは輸出に積極的で，20年代半ばに輸出量が年5，000万トン規模になるとの試算がある。