燃料油販売量4.4％のマイナス

摘要

5月の石油製品需要は燃料油合計13,641千klで前年比4.4％の減少となった。4月の4.6％減に続いて2カ月連続のマイナス。油種別には，ガソリンが3.8％減，ナフサが5.7％減，ジェットが10.8％増，灯油が20.3％減，軽油が1.3％増，A重油が3.1％減，C重油が9.2％減。ジェット，軽油以外はすべてマイナスとなり，需要規模も1,400万klを割り込んでいる。一方，5月の原油処理量（精製業着分）は14,590千klで前年比95.9％。需要同様，2カ月連続の前年比減処理となっている。5月の製油所稼働率は75.0％で，前月比9.8ポイントのダウン，前年比6.0ポインのアップ。5月の製品生産は13,297千klで前年比8.9％の減産。全油種が減産となり，特に，灯油，C重油が大幅減産。製品輸入は2,873千klで前年比7.6％増。製品輸出は1,888千klで同38.9％の大幅減少。軽油輸出は387千klで前年比7割減。以上の結果，5月末の燃料油在庫は10,012千kl（流通在庫は含まず）で，月間467千klの増加となった。4カ月ぶりに1,000万klの大台回復となったが，前年同月末比92.6％と9カ月連続して前年レベルを下回っている。灯油在庫は月間79千klの増加で1,528千kl，前年同月末比88.8％と前年水準を大きく下回っている。