新日鉱HDとの経営競合で事業環境の構造的変化に先手を

摘要

7月の145ドル／バーレルから40ドル台へ。 2008年の原油価格は波乱万丈の1年だった。 金融危機が実体経済に波及し，世界同時不況が到来した現在，世界の石油需要には急ブレーキがかかっている。 国内燃料油需要は2008年度上期の前年比▲4.9％から，10月は▲13.1％へ悪化。 背景には原油価格の高騰による買い控えや，低燃費車の普及，オール電化住宅の拡大，産業用の燃料転換など構造的な問題が横たわる。 洞爺湖サミットでは環境問題がテーマになったが，中長期的にも石油からのエネルギーシフトが加速するのは避けられない。