高性能オレフィン重合チタン錯体触媒の設計·合成：MAOの要らない触媒設計

摘要

カチオン性のTi（IV）錯体，［Tp＊TiMe（O-2,6-Me_2C_6H_3）（THF）_2］~＋［MeB（C_6F_5）_3T［Tp＊＝HB（3.5-Me_2-pyrazolyl）_3］，は,微量の有機Al化合物の存在下，エチレン重合に触媒活性を示し，分子量の揃った高分子量ポリマーを与えた。Al（n-octyl）_3によりTHFが解離した錯体が，触媒活性種として反応に関与することが強く示唆された。アルコキソ配位子を有するキレートbis（aryloxo）－alkoxo amine配位Ti（IV）錯体は，AI化合物との反応をこよりTi-Al_2核アルキル錯体を生成した．この錯体は，加熱することで，助触媒なしでもエチレン重合に触媒活性を示した。フエノキシ配位錯体は，MAO助触媒存在下，エチレン重合にアルコキソ配位錯体より高活性を示した。これらの触媒系は，過剰の有機Al助触媒を必要とせず，新しい高性能触媒の設計指針を提案できると考えた.