打上げ実績をあげつつあるH-IIAロケットについて

摘要

苦労の未、ドイツから持ち帰った僅かばかりの図面を頼りに約1年で開発、終戦間際の1945年7月に初飛行（残念ながら失敗 ─筏俊盖锼工⑽窑亲畛酩孙wんだ液体ロケットである。 戦後いち早く東京大学の糸川先生がペンシルロケッ，卜からベビー、カッパー、ラムダ、ミューと続く固体ロケット開発を始められたが、科学技術庁は宇宙開発推進本部を設置し、将来の実用衛星打上げを目指して液体ロケットの開発に着手。 「秋水」開発を担当した三菱重工業㈱を主契約者としてLS-A，LS-Cなどの液体ロケットを我が国独自で作って打上げ、しかるべき成果を得た。 しかし、米ソ両国のロケット開発の遊歩は目覚しく、遅れを挽回するため政府は1969年に宇宙開発事業団を設立するとともに、米国マクダネルダグラス社（機体）及びロケットダイン社（エンジン）から技術導入して、静止衛星の打上げも可能な本格的液体ロケットであるN-I型の開発を開始した。 N-Iロケットは1975年9月の初号機以来、計7機の打上げに成功。 引続いて図1に示すとおりN-II、H-I、H-II、H_IIAが開発され、国産化、大型化を進めて今日に至っている。